SIMPLE NOTESIMPLE NOTE(シンプルノート)江別スタジオ

家族を守るために知っておくべき防犯の話

住宅を購入する際には、どの土地にするのか、いくらくらいまでなら無理なく支払えるのか、どんな間取りにしよう・・・など考えることがたくさんあり、ワクワクする反面、どうして良いか分からずに悩むことも多くあることでしょう。
それは仕方のないことかもしれません。一度決めてしまってからは後に引き返せないものばかりだからです。慎重に考えながら進めていく必要があるでしょう。
特に資金計画に関しては、多くの方が強く意識しています。資金計画を疎かにしてしまうと、住宅を購入した後に日々の生活が苦しくなり、支払いが出来ずに家を手放してしまう事もあります。

しかし、資金計画と同様、もしくはそれ以上にしっかりと考えていただきたいことがあります。
それは、防犯のことです。

警視庁の発表によると年間の住宅侵入強盗の件数は毎年4万件を上回っております。つまり1日平均100件以上ものお宅が侵入犯罪の犠牲になっているのです。
侵入犯罪の恐いところは、物が盗られてしまうことではありません。もちろん大切なものや高価なものが盗られてしまっては非常に辛いでしょうが、本当に恐いのは、家の中で鉢合わせてしまった場合です。
最悪のケースでは、命を落としてしまう可能性もあります。実際に侵入犯罪で鉢合わせてしまった際に、命を落としたり、暴力を振るわれ身体や心に致命的な傷を残してしまった例も毎年後を絶ちません。

また被害者たちは身体が無事でいたとしても、またいつ来るのかわからないという恐怖で夜も眠れずに日々不安に苛まれてしまい、結局は夢のマイホームを手放して別の場所へ引っ越すという家族もいます。

マイホームを購入する際には、必ず侵入犯罪が起こる可能性を考慮し、『狙われにくい家』にすることを考えましょう。

侵入犯罪の半分以上、特に一戸建ての場合、大半が窓からの侵入です。ガラスを割ってカギを開けるという古典的ですが、最も時間がかからない手口です。だからこそ犯罪者が侵入しやすい場所に大きな窓は極力避けるべきであり、例えばその周りには歩くと大きな足音が鳴る砂利を敷くなど防犯対策をする必要があります。

技術の進歩に伴い、ガラスは簡単には割れないよう性能が向上し防犯グッズも充実してきました。しかし同時に侵入犯罪者の技術も進歩しています。複数のプロによる計画犯が現在の侵入犯罪の主流です。だからこそ、狙われてからの対策では十分に防ぐことができず、狙われない家にすることが最も賢い防御策と言えるでしょう。

一番の防犯対策は、生活習慣を悟られないことなのです。
一昔前の突発的な侵入犯罪と違い、現代の侵入犯罪は計画的犯行です。公園や車の中からターゲットとする家の調査をし、何人家族なのか、いつのタイミングで家の中が無人になるのか、部屋の間取りがどうなっているのか、などを念入りに調べます。

犯罪者はとにかく安全に、短時間で目的を果たしたいと思います。
家族構成を、洗濯物や自転車の数などで確認します。そして生活スタイルを見て、家の中が空になる時間帯を見定めます。
また、一秒でも無駄な時間をかけないよう、間取りを事前に把握しておく必要があります。リビングから入り、最短で夫婦の寝室へ。そのために外観を見て、窓の位置などから家の間取りを確認するのです。

侵入犯罪は、起こってしまっては取り返しがつきません。幸せな家庭が一気に不幸になってしまいます。
また、家が出来上がってから対策を考えても、できることは限られます。

住宅を建てる際に、防犯のことも考えたプラン、設計にしていただくことを意識してください。

解決策の例

  1. 洗濯物は外から見えない場所に
    家族構成を悟られないよう、洗濯物は外から見えない場所に干す。例えば中庭に洗濯物を干すことで、日当たりは良いけど外からは一切見えずに安心です。
  2. 侵入しやすい窓を作らない
    いくらプロの犯罪者といえども、頑丈な玄関を壊して侵入するのは容易ではありません。外から見て、侵入しやすい大きな窓が無ければ、そもそもターゲットとすることをあきらめるでしょう。
  3. 間取りが分かりにくい外観に
    住宅に詳しい人であれば、外観を見ると窓の位置や大きさ、換気口などから間取りが想像つきます。外観に壁面を増やすことで、家が頑丈になるだけでなく、室内の間取りが想像できないというメリットがあります。外から見て、間取りが分からない家は、狙いづらいものです。
  4. 自転車、三輪車は家の中に収納
    自転車や三輪車の数である程度の家族構成がわかります。また、外出しているか家の中にいるのかも筒抜けになってしまいます。家の中に大きな土間収納を設けることで、雨や砂埃から守るだけでなく、家族構成を悟られにくくすることができます。

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